2026年9月1日1分で読める
Macで本当に消す価値のある隠れたキャッシュ
多くの「クリーナー」系記事は、消しても困らないファイルで数字を水増ししています。ここで取り上げるのは、実際に数十GBを食いつぶしていて、しかも削除しても安全なキャッシュです。
ガイドストレージ開発者
「Mac ディスク容量 空ける」と検索したことがあるなら、こうしたリストを目にしたことがあるはずです。ダウンロードフォルダを整理する、ゴミ箱を空にする、写真を外付けドライブへ移す。どれも正しいけれど、今さら驚く話ではありません。一方で容量を本当に食いつぶしているのは、Finder がほとんど表示せず、Spotlight も見て見ぬふりをするフォルダの中にあります。
以下では、常時数十GBを抱えがちなキャッシュと、それらを消しても安全な理由を解説します。
Xcode DerivedData
Xcode はビルドのたびに、コンパイル済みインデックス、ビルドログ、シンボルといった中間生成物を ~/Library/Developer/Xcode/DerivedData に書き込みます。Xcode 自身がこれを片付けることは一切ありません。活発なプロジェクトでは、アプリ1つで5〜15GBが残るのが普通で、開発者の多くは複数のプロジェクトを抱えています。
削除はまったく安全です。次のビルドで単純にゼロから再コンパイルが行われ、その1回だけ少し時間がかかる程度です。
# What's in there?
du -sh ~/Library/Developer/Xcode/DerivedData/* | sort -h
Homebrew のキャッシュ
Homebrew は、これまでダウンロードしたすべてのフォーミュラの全バージョンを保持し続けます:
brew cleanup -s # scrub old downloads and stale versions
brew cleanup --prune=all # go further: remove even recent caches
ダウンロードキャッシュ(~/Library/Caches/Homebrew)だけで、brew upgrade を数十回実行したマシンでは10GBを超えることも珍しくありません。インストール済みのものがこれに依存することはありません。
シミュレータのランタイムとデバイスデータ
iOS シミュレータのデバイスは、ランタイムごとにアプリのインストール物やメディア、ログを溜め込みます。xcrun simctl delete unavailable を実行すると、もう存在しないランタイムに紐づくデバイスを削除できます。使っていないランタイム自体は Xcode → 設定 → プラットフォーム で管理でき、それぞれ5〜8GBのサイズです。
ブラウザとアプリのキャッシュ — 正直な注意点
ブラウザや Slack、Spotify などは ~/Library/Caches の下にメディアをキャッシュします。これらの削除は安全ですが、効果は小さめです。数日のうちに再構築され、たいていは数GB未満に収まるからです。ブラウザキャッシュだけで「50GB回復」と謳うツールがあれば、それはすぐに元通りになるファイルを数えているだけです。
大事な原則はこうです。ネットワークから数分で再構築できるキャッシュは消して構いません。ただし
~/Libraryの中身は、正体を説明できないものは絶対に消さないこと。
早見表
| キャッシュ | 典型的なサイズ | 削除の安全性 | 再構築コスト |
|---|---|---|---|
| Xcode DerivedData | プロジェクトあたり5〜15GB | 安全 | ビルド1回分の遅延 |
| Homebrew のダウンロード | 5〜20GB | 安全 | 次回インストール時に再ダウンロード |
| iOS シミュレータデバイス | 2〜10GB | 安全 | シミュレータの作り直し |
| ブラウザキャッシュ | 0.5〜3GB | 安全だが効果は薄い | 数日かけて再ダウンロード |
MacVoid は上記のすべてを1回のスキャンで見つけ、何かを動かす前に一覧を表示し、ファイルは必ずゴミ箱へ入れるだけ。だからすべてのクリーンアップは取り消し可能です。
さらに読む
このガイドはストレージシリーズの一部です。完全なプレイブックは Mac の容量を空ける方法 を、「システムデータ」がどこから来るのかを理解するには Mac のストレージグラフが嘘をつく理由 をご覧ください。